お役立ちコラム
ひな屋しみ抜き用語集
不定期ですみませんが、徐々に増やしてゆきます。これを知っていただけるとお客様とのやりとりがスムーズにゆきます。すこしづつアップしていきますので、よろしかったらときどきみてやってください。
尚、日ごろ使っている用語と私の「染織辞典」大先生のお力もお借りしているおります。
■ ひな屋染み抜き使用用語辞典 ■
【あ】
■ 汗抜き( アセヌキ )
脇の下、背中帯の下など締め付けられている個所には汗をかきます。
それを、濯ぎださないで放っておくと、汗変色して、生地まで黄茶色くしてしまいます。(#505152
■ 洗い張り( アライハリ )(ドライ張り)
水洗い汚れ落とし、染み抜きにて処理し、それを乾いてから、伸子にて張り上げることです。
<きものを全体を検査する> 汚れシミを見落とさないための検査の順番 裏返して八掛の裾 八掛 後ろお尻部分表にして 着物左裾部分からすねから下部分を左から右に向かって 左オクミ、前身頃、左後ろ身頃、右後ろ身頃右身頃、右オクミ の順番に見る
【 解 き <トキ> 】きものを解く 【端縫う(はぬう)】一反に縫い上げる 端縫いあげる一度きものを完全に解き、また一枚の反物に縫い直します。衿の長さ等の違いにより、長さが足りない場合があります。そのような場合は、布を接ぐことによって、補強します。この作業をきちんとしておかないと、伸子で張り上げるとき生地目がそろわなくなります。
「紋付」を水洗いするときは、「紋場」「紋まわり」が泣きますので注意が必要です。もし、泣いてしまった場合は、紋洗い加工を施します。それで処理しきれないものは、もう一度紋を入れ直します。
(※)泣く:紋座の周りに黒の染料が流れ出ることです。
【洗い(水洗い)】きものを傷つけずに、ブラシを滑らかに動かすためには、熟練の技を必要とします。水につけることで、張り詰めた絹糸が緩みます。
絹は生きています。自然の水の中でゆったりと休息して、汚れをさっぱりと落として、また生まれ変わりますきものは、洗い張りが一番好きです。
【い】
■ 色合わせ ( イロアワセ
染料の色を合わせて、基の色に戻すことです。
■ 色抜き修正 ( イロヌキシュウセイ
色合わせした、染料なり顔料を生地に染めつけることです。
■ 色焼け修正 (イロヤケシュウセイ
自然光、他 人口の光にて、生地の色が抜けたものを修復することです。
■ 色焼け直し イロヤケナオシ
自然光、他 人口の光にて、生地の色が抜けたものを修復することです。
【う】
■ 上前
上前(ウワマエ)← →下前(シタマエ)
【え】
【 え 】
■ 鉛筆消し エンピツケシ
衿 衿 掛け衿
衿下
【お】
【 お 】
■帯洗い (オビアライ)
■織りキズ (オリキズ
【か】
【 か 】
■カビ落とし (カビオトシ
■カビ抜き (カビヌキ
■柄合わせ(ガラアワセ
■柄足し(ガラタシ
■掛け衿(カケエリ
【き】
【 き 】
■金・銀加工修正 キンギンカコウシュウセイ
【く】
【 く 】
■繰り越し
【け】
【 け 】
■毛ぎり ケギリ
【こ】
【 こ 】
■酵素熱処理 コウソネツショリ
■コゲ修正 コゲシュウセイ
■鏝光り修正 コテビカリシュウセイ
【さ】
【 さ 】
■刺し子
【し】
【 し 】
■仕上げ直し シアゲナオシ
■悉皆屋 シッカイ 「悉皆」とは、みな。のこらず。ことごとく。という意味です。
悉皆業務とは、例えば、白生地の反物を買っていただいた人に、その白生地の反物が、着物になって着用できるようになるまでの段取りをしてあげ、その手数料をいただくことを、業とをなす人。
最近では、着用後の染み抜き・洗い張り・仕立て直し・紋入れなど、着物全般のことを専門的に知っていて、段取りをしてくれるところ。
オールラウンドに着物の流通、品、加工など知識を持っている人でないといけないという、最近では非常に希少価値のある業種です。
■地直し ジナオシ
■地のし ジノシ
■絞り目修正 シボリメシュウセイ
■染抜・しみ抜き・シミ抜き シミヌキ
■地むら直し ジムラナオシ
【す】
【 す 】
■スジ消し スジケシ
■スレ傷修正 スレキズシュウセイ
【せ】
【 せ 】
■整理 セイリ
■染色補正 センショクホセイ
■染料飛修正 センリョウトビシュウセイ
【そ】
【 そ 】
■染め難 ソメナン
【た】
【 た 】
■縦糸 縦糸 緯糸
【ち】
【 ち 】
■縮緬生地
■縮み
【つ】
【 つ 】
■艶出し( ツヤダシ
【て】
【 て 】
■手のし テノシ 張り上げられないもの、湯のし整理機に掛けられないものは、手作業でアイロン仕上げします。
【と】
【 と 】
■ドライ張り 水が使えないものは、机の上にてできるだけの水溶性のシミを除去してからドライにて、汚れ落としをして、張り上げることです。
【な】
【 な 】
■長板中形 ナガガタチュウガタ 中形のひとつで、中形とは浴衣の意。長板中形は、正式には長板本染中形(ながいたほんぞめちゅうがた)といい、江戸中型ともよばれ、木綿の藍染浴衣のことをいいます。
明治の末期に折り付け中形とよばれる注染中形が普及したため、従来からある中型である「長板中形」と区別するためこうよばれるようになったようです。現在では、この長板中形の染を受け継いでいるのは、東京都と埼玉県の数軒となっています。
【に】
【 に 】
【ぬ】
【 ぬ 】
■縫い目
【ね】
【 ね 】
【の】
【 の 】
【は】
【 は 】
■八掛
【ひ】
【 ひ 】
■ピン跡直し ピンアトナオシ
【ふ】
【 ふ 】
■部分仕上 ブブンシアゲ
■部分漂白 ブブンヒョウハク
【へ】
【 へ 】
■ヘラ跡消し ヘラアトケシ
【ほ】
【 ほ 】
【ま】
【 ま 】
■丸洗い、京洗い、
■生け洗い マルアライ キョウアライ イケアライ
【み】
【 み 】
【む】
【 む 】
■虫干し仕上げ ムシボシシアゲ
【め】
【 め 】
【も】
【 も 】
■紋洗い モンアライ
■紋消し モンケシ
■紋泣き修正 モンナキシュウセイ
■紋抜き モンヌキ
■紋縁修正 モンブチシュウセイ
【や】
【 や 】
【ゆ】
【 ゆ 】
■友禅補正 ユウゼンホセイ
■湯通し ユドウシ
【よ】
【 よ 】
■汚れ落とし ヨゴレオトシ
【わ】
【 わ 】
■和ばさみ
【ん】
【 ん 】